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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2000
1 最近話題の皮膚疾患
種痘様水疱症とEpstein-Barrウイルス感染
Hydroa vacciniforme associated with Epstein-Barr virus infection
峰咲 幸哲
1
,
本田 まりこ
1
,
新村 眞人
1
,
横井 清
2
Yoshinori MINESAKI
1
,
Mariko HONDA
1
,
Michihito NIIMURA
1
,
Kiyoshi YOKOI
2
1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
2さくら皮フ科
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
2Sakura Dermatological Clinic
キーワード:
種痘様水疱症
,
Epstein-Barrウイルス
,
慢性活動性EBウイルス感染症
Keyword:
種痘様水疱症
,
Epstein-Barrウイルス
,
慢性活動性EBウイルス感染症
pp.15-20
発行日 2000年4月15日
Published Date 2000/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903195
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種痘様水疱症様皮疹を繰り返し,発熱や肝機能障害などの全身症状を伴った慢性活動性Epstein-Barrウイルス感染症(chronic active Epstein-Barr virus infection:CAEBV)の14歳,男児例を報告した.顔面の丘疹の病理組織所見は,表皮から真皮中層にかけての壊死巣とそれを取り囲むように稠密な細胞浸潤がみられ,浸潤細胞の一部は大型で核異型を伴っていた.In situ hybridization法で浸潤細胞の30〜40%はEB virus—encoded small RNAs(EBER)が陽性であり,これらの陽性細胞は免疫組織化学的にCD2が陽性,CD3,CD20は陰性であったことからnatural killer細胞への感染と考えられた.なお,T細胞レセプターβ鎖Cβ1の遺伝子再構成は認めなかった.CAEBVに対する確立した治療法はなく,自験例ではこれまでプレドニゾロンや抗ウイルス剤の投与により軽快,増悪を繰り返しており,現在はプレドニゾロンおよびVP−16の併用投与により経過観察中である.
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