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特集 最近のトピックス1998 Clinical Dermatology 1998
2 皮膚疾患の病態
Epstein-Barrウイルスと皮膚リンフオーマ
Epstein-Barr virus-related cutaneous lymphomas and lymphoproliferative disorders
大塚 幹夫
1
,
岩月 啓氏
1
,
金子 史男
1
Mikio OHTSUKA
1
,
Keiji IWATSUKI
1
,
Fumio KANEKO
1
1福島県立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Fukushima Medical College
キーワード:
Epstein-Barrウイルス(EBV)
,
angiocentric lymphoma
,
皮下リンパ腫
,
necrotic vesiculo-papular eruption
Keyword:
Epstein-Barrウイルス(EBV)
,
angiocentric lymphoma
,
皮下リンパ腫
,
necrotic vesiculo-papular eruption
pp.71-76
発行日 1998年4月15日
Published Date 1998/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902515
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Epstein-Barrウイルス(EBV)は日本人では成人のほぼ100%が感染しているウイルスであるが,近年造腫瘍ウイルスとして注目されている.EBVが関連しているリンパ腫はB細胞性,T細胞性,NK細胞性のものなどが知られ,細胞の起源にかかわらずかなり広い範囲のリンパ腫に関連していると考えられる.われわれは皮膚原発の悪性リンパ腫を中心に,皮膚病変を有するリンパ腫およびリンパ球増多症を対象としてEBV関連の有無を検索してきた.その結果,1)組織的にangiocentric lymphomaと診断されるリンパ腫,2)皮下脂肪織炎様の臨床,組織像で発症し,cytophagic histiocytic panniculitisとの異同が問題となるような皮下リンパ腫,3)小児のおもに顔面に壊死を伴う丘疹,水疱を多発してくるリンパ球増多症の症例でEBVが高率に検出された.
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