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Epstein-Barrウイルスと癌
水柿 雄三
1
,
高田 賢蔵
1
1北海道大学医学部癌研究施設ウイルス部門
pp.966-967
発行日 1996年10月1日
Published Date 1996/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902905
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Epstein-Barrウイルス(EBV)は,1964年にEpsteinとBarrらによりバーキットリンパ腫(Burkitt's lymphoma;BL)由来の培養細胞から発見されたヘルペスウイルス科に属するDNAウイルスである1).
発見当初,ヒトの癌においてウイルスの関与が初めて示唆されたケースとして注目を集めた.その後BLや上咽頭癌(nasopharyngeal carcinoma;NPC)の発症に密接に関与していることが示されている.EBVは成人までにほぼ100%のヒトが唾液を介して経口感染し,終生潜伏するウイルスで,潜伏感染細胞はB細胞とされている.通常は不顕性感染であるが,急性感染症として伝染性単核症を引き起こすウイルスとしてよく知られている.
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