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Epstein-Barrウイルス抗体価
菊田 英明
1
,
陸 華
1
1北海道大学医学部小児科
pp.1326-1327
発行日 1989年9月1日
Published Date 1989/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205716
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Epstein-Barrウイルス(EBV)は,ヒトに普遍的なウイルスで,2〜3歳までに80〜90%が感染を受ける.その初感染の多くは無症状のことが多く,時に伝染性単核球症を発症する.また,EBVはBurkittリンパ腫,上咽頭癌との関連もいわれている.特に伝染性単核球症の診断には,EBV抗体価の測定が必須である.
一般的に,ウイルスキャプシド抗原(VCA)抗体価および早期抗原(EA)抗体価は蛍光抗体間接法,核内抗原(EBNA)抗体価は蛍光抗体補体法により測定する.今回は,筆者らが実際に行っている測定法およびその判定方法について述べる.
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