Japanese
English
症例報告
IgA(κ)型M蛋白血症を伴った角層下膿疱症の1例
A case of subcorneal pustular dermatosis with IgA (κ) M-paraproteinemia
早川 治
1
,
寄藤 和彦
1
,
清水 真樹
1
Osamu HAYAKAWA
1
,
Kazuhiko YORIFUJI
1
,
Maki SHIMIZU
1
1成田赤十字病院皮膚科
1Division of Dermatology, Narita Red Cross Hospital
キーワード:
角層下膿疱症
,
IgA(κ)型M蛋白血症
,
DDS
Keyword:
角層下膿疱症
,
IgA(κ)型M蛋白血症
,
DDS
pp.330-332
発行日 1997年4月1日
Published Date 1997/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902143
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63歳,女性の角層下膿疱症の1例を報告した.初診の約1年前より乳房下部,両腋窩,下肢を中心に掻痒を伴う紅斑,小膿疱の出没を繰り返した.次第に皮疹増悪し,微熱を伴うようになったため受診.組織学的に角層下に好中球主体の膿疱を認める.検査上,IgAの著増,IgMの軽度減少,免疫電気泳動にてIgA(κ)型のM蛋白を認め,骨髄像で形質細胞の軽度増加を認めるが骨病変等は認めない.以上から自験例をIgA(κ)型M蛋白血症を伴った角層下膿疱症と診断した.治療ではDDSが著効したが,本症と免疫グロブリン,DDSの関係について若干の考察を行った.
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