Japanese
English
症例報告
インターフェロン—αによる乾癬の増悪,誘発—パッチテスト,皮内テストによる3症例の検討
Development of psoriatic plaque in patients receiving interferon alfa : Observations of skin reaction to patch test and intradermal injection of interferon alfa
坂本 泰子
1
,
丸山 保彦
2
,
渡辺 文利
3
,
鈴木 健司
4
,
瀧川 雅浩
4
Taiko SAKAMOTO
1
,
Yasuhiko MARUYAMA
2
,
Fumitoshi WATANABE
3
,
Kenji SUZUKI
4
,
Masahiro TAKIGAWA
4
1藤枝市立総合病院皮膚科
2浜松医科大学第一内科学教室
3藤枝市立総合病院消化器科
4浜松医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Fujieda Municipal General Hospital
2The 1st Department of Internal Medicine, Hamamatsu University School of Medicine
3Department of Gastroenterology, Fujieda Municipal General Hospital
4Department of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
インターフェロンα
,
乾癬
,
パッチテスト
,
皮内テスト
Keyword:
インターフェロンα
,
乾癬
,
パッチテスト
,
皮内テスト
pp.325-327
発行日 1997年4月1日
Published Date 1997/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902142
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C型肝炎に対しインターフェロンα療法中に,乾癬の増悪あるいは誘発をみた3症例を報告した.症例1,2はインターフェロンα療法終了後に,症例3は療法中に,それぞれ使用したインターフェロンα製剤を用いてパッチテスト,皮内テストを施行した.パッチテストは全例とも陰性であった.皮内テストでは,症例2において紅斑が出現し,症例3では,角化性丘疹が認められた.これらの皮疹は,局所に注入されたインターフェロンαの作用により生じたと推測した.皮疹の性状の違いは,インターフェロンα全身投与の有無,あるいは皮膚局所における反応性の違いによって生じた可能性が考えられた.
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