Japanese
English
症例
小児角層下膿疱症の1例
Infantile Subcorneal Pustular Dermatosis
萩野 哲平
1
,
岡部 杏慈
1
,
岡崎 静
1
,
安齋 眞一
2
,
佐伯 秀久
3
,
神田 奈緒子
1
Teppei HAGINO
1
,
Kyochika OKABE
1
,
Shizuka OKAZAKI
1
,
Shin-Ichi ANSAI
2
,
Hidehisa SAEKI
3
,
Naoko KANDA
1
1日本医科大学千葉北総病院,皮膚科(主任:神田奈緒子部長)
2日本医科大学武蔵小杉病院,皮膚科
3日本医科大学付属病院,皮膚科
キーワード:
角層下膿疱症
,
ジアフェニルスルホン
,
コルヒチン
Keyword:
角層下膿疱症
,
ジアフェニルスルホン
,
コルヒチン
pp.1901-1904
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002303
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6歳,女児。2歳頃より,頭頸部に紅暈を伴う膿疱がみられ,近医を受診した。真菌・細菌培養陰性で,ステロイド薬外用や抗菌薬内服・外用で治療された。皮疹は出没を繰り返すため,精査目的に当科を紹介受診した。ステロイド薬外用で経過観察していたが,皮疹が拡大し,頸部から胸部,臍周囲の地図状の紅斑局面上に弛緩性膿疱が多発した。初診半年後に膿疱部から生検を施行した。組織学的に角層下に好中球性膿疱がみられ,角層下膿疱症と診断した。ステロイド薬,活性型ビタミンD3外用に反応が乏しく,ジアフェニルスルホン25~75mg/日およびコルヒチン0.5mg/日を内服して皮疹は軽快した。小児角層下膿疱症では,リスク・ベネフィットを考慮して治療を選択すべきである。
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