Japanese
English
症例報告
皮疹消退部位でパッチテスト陽性を示した塩酸メキシレチンによる紅斑丘疹型薬疹の1例
Generalized Drug Eruption due to Mexiletine Hydrochloride: Topical Provocation at Previously Involved Skin
菊地 克子
1,2
,
角田 孝彦
1
Katsuko KIKUCHI
1,2
,
Takahiko TSUNODA
1
1山形市立病院済生館皮膚科
2東北大学医学部皮膚科学教室
1Divison of Dermatology, Yamagata City Hospital Saiseikan
キーワード:
塩酸メキシレチン
,
紅斑丘疹型薬疹
,
パッチテスト
Keyword:
塩酸メキシレチン
,
紅斑丘疹型薬疹
,
パッチテスト
pp.1071-1073
発行日 1991年12月1日
Published Date 1991/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900506
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77歳,男性.心室性頻拍の診断で塩酸メキシレチン内服後45日で頭頸部を除くほぼ全身に丘疹と紅斑が出現した.内服を中止し塩酸アプリニンジンに変更する一方,プレドニゾロンの内服などにより皮疹は約1カ月で消退した.塩酸メキシレチンのパッチテストを皮疹消退後の色素沈着部位と正常皮膚で行ったところ,色素沈着部位で強く陽性反応が現れた.内服誘発テストを施行しにくい薬疹の症例では,皮疹消退部位でパッチテストを行うことは薬疹の診断に有用であると考えられた.
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