Japanese
English
症例報告
メキシレチンによる多形紅斑型薬疹の2例
Two Cases of Drug Eruption due to Oral Mexiletine
高橋 千恵
1
,
岡野 弘子
2
,
小屋 光雄
3
Chie TAKAHASHI
1
,
Hiroko OKANO
2
,
Mitsuo KOYA
3
1滋賀県立成人病センター皮膚科
2京都大学医学部皮膚科学教室
3滋賀県立成人病センター内科
1Department of Dermatology, The Medical Center for Adult Diseases
2Department of Dermatology, School of Medicine, Kyoto University
3Department of Internal Medicine, The Medical Center for Adult Diseases
キーワード:
メキシレチン
,
薬疹
,
Stevens-Johnson症候群
,
パッチテスト
Keyword:
メキシレチン
,
薬疹
,
Stevens-Johnson症候群
,
パッチテスト
pp.355-358
発行日 1993年4月1日
Published Date 1993/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900856
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不整脈治療剤メキシレチンによる多形紅斑型薬疹の2例を経験した.症例1はメキシレチンを9カ月以上内服した後多形紅斑様皮疹からStevens-Johnson症候群となった.最高39.2℃の発熱をきたし,肝機能障害も示したがメキシレチン中止後は2日間で軽快傾向となった.メキシレチンのパッチテストでは48時間で(++)を示した.症例2はメキシレチン内服26日後同じく多形紅斑型薬疹を生じ,メキシレチン中止後なお5〜6日間増悪しつづけたのち8日目より軽快傾向を示した.肝機能障害は呈したが発熱は微熱程度であった.メキシレチンのパッチテストでは48時間目(−)であったが,96時間後に(+)であった.
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