Japanese
English
症例報告
頸部リンパ節結核治療中に増悪をみた皮膚筋炎の1例
Exacerbation of Dermatomyositis during Treatment of Combined Tuberculosis
杉田 泰之
1
,
小野 秀貴
1
,
杉山 朝美
1
,
相原 道子
1
,
佐々木 哲雄
1
,
中嶋 弘
1
Yasuyuki SUGITA
1
,
Hideki ONO
1
,
Asami SUGIYAMA
1
,
Michiko AIHARA
1
,
Tetsuo SASAKI
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
リファンピシン
,
プレドニゾロン
,
皮膚筋炎
Keyword:
リファンピシン
,
プレドニゾロン
,
皮膚筋炎
pp.1067-1070
発行日 1991年12月1日
Published Date 1991/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900505
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53歳,女性.昭和62年に臨床症状,検査所見ともに典型的な皮膚筋炎に罹患.当科入院となりプレドニゾロン内服により軽快,退院となった.退院して1年8カ月後,プレドニゾロン1日10mgと5mgの隔日投与中に右頸部に皮下腫瘤が出現し,生検にて結核性リンパ節炎と診断された.リファンピシン1日450mg,イソニアジド1日300mg内服を開始したところ,約1カ月後に全身倦怠感,筋痛などの皮膚筋炎症状が急速に再発し,筋原性酵素値も再上昇した.プレドニゾロンの内服量を1日60mgに増量しても効果はなく,リファンピシン内服を中止してプレドニゾロン内服量を1日90mgに増量したところ急速に軽快した.本症例はリファンピシンの内服と皮膚筋炎の症状悪化が密接に関係していると思われ,リファンピシンによるプレドニゾロンの効果減弱の結果と考えられた.
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