Japanese
English
症例報告
塩酸メキシレチンによる薬疹の1例
A case of drug eruption due to mexiletine hydrochloride
中村 稔
1,2
,
五十嵐 勝
1
,
市川 眞喜子
1
,
大井 綱郎
2
Minoru NAKAMURA
1,2
,
Masaru IGARASHI
1
,
Makiko ICHIKAWA
1
,
Tsunao OH-I
2
1東京医科大学八王子医療センター皮膚科
2東京医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hachioji Medical Center, Tokyo Medical College
2Department of Dermatology, Tokyo Medical College
キーワード:
塩酸メキシレチン
,
薬疹
,
パッチテスト
Keyword:
塩酸メキシレチン
,
薬疹
,
パッチテスト
pp.623-625
発行日 1997年7月1日
Published Date 1997/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902262
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56歳,男性に生じた塩酸メキシレチン(メキシチール®)による薬疹を報告した.心内膜下梗塞を起こし不整脈の予防のため塩酸メキシレチンを投与されていた.内服45日後に多形滲出性紅斑型の皮疹が生じ,発熱,肝機能障害も見られた.ステロイド投与にて軽快するも皮疹の消退までに約2か月を要した.メキシチール®のパッチテストで陽性.主剤である塩酸メキシレチンのパッチテストも48時間後に陽性となり,この反応は5日後には強陽性となった.過去の報告では,自験例を含め23例の報告があり,薬疹の型は重症型が多く,治癒の遷延が10例に認められている.パッチテストは記載があったものは,すべて陽性であった.
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