Japanese
English
症例報告
塩酸メキシレチンによる薬疹の1例
A case of drug eruption due to mexiletine
井上 千津子
1
,
原 洋子
1
,
倉知 貴志郎
1
Chizuko INOUE
1
,
Yoko HARA
1
,
Kishiro KURACHI
1
1国家公務員等共済組合連合会大手前病院皮膚科
1Department of Dermatology. Federation of National Public Service and Affiliated Personnel Mutual Aid Association Otemae Hospital
キーワード:
塩酸メキシレチン
,
薬疹
,
貼布試験
Keyword:
塩酸メキシレチン
,
薬疹
,
貼布試験
pp.707-710
発行日 1995年8月1日
Published Date 1995/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901618
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58歳,男性に生じた塩酸メキシレチン(メキシチール®)による薬疹を報告した.心室性期外収縮のためメキシレチン投与27日目に播種状紅斑丘疹型に膿疱を混じた皮疹が生じ,38.5℃の発熱,肝障害を伴い,内服中止後,ステロイド内服にもかかわらず消退までに2ヵ月余りを要した.パッチテスト強陽性,LST陽性であった.本邦での皮膚科領域での報告は11例あり,特徴をまとめると,1)皮疹の型はさまざまで,重症型もみられ,2)発症までの期間は平均40日で,3)肝障害を合併することがあり,4)貼布試験は陽性率が高く,至適濃度は10%以下と思われた.
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