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あとがき
大山 学
pp.1118
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205915
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何はともあれラグビーである(この号が出版されるころはこの熱狂も少しは醒めているのだろうか).この1か月半というものそれこそ日本中,いや世界中がこのスポーツイベントに沸きかえった.会期途中に日本列島を幾たびも台風が襲い,甚大な被害の残るなか試合が続けられ,さらには選手達のボランティア活動などもあって,今回のワールドカップは単なるスポーツトーナメントを超えた国際親善・社会慈善的意義を持つスーパーイベントに昇華された感がある.ESDR(欧州研究皮膚科学会)が開催されたフランス・ボルドーの宿泊先ではホテルのフロントに公式球が置かれ,万国旗が張り巡らされてあったので「きっと盛り上がるのだろうな」とは思っていたが,その予想を遥かに超えていた.勤務先が味の素スタジアムにほど近く,某国チームの指定医療機関となり,常に待機体制を敷かされていたことなども人一倍盛り上がりを感じた理由なのかもしれない.いずれにせよ大成功に終わり,「日本,なかなかやるじゃない」という印象を世界の人々に与えたことは国民の一人として誇らしく思う.
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