Japanese
English
症例報告
イミキモド外用で生じた乾癬様皮疹の1例
A case of psoriasiform eruption by topical imiquimod
布袋 祐子
1
,
小松 広彦
1
,
佐藤 美聡
1
,
蛭田 志真子
2
Yuko FUTEI
1
,
Hirohiko KOMATSU
1
,
Misato SATO
1
,
Shimako HIRUTA
2
1荻窪病院皮膚科
2ひるた皮フ科クリニック
1Division of Dermatology, Ogikubo Hospital, Tokyo, Japan
2Hiruta Dermatology Clinic, Tokyo, Japan
キーワード:
乾癬様皮疹
,
乾癬
,
乾癬型薬疹
,
尖圭コンジローマ
,
イミキモド
Keyword:
乾癬様皮疹
,
乾癬
,
乾癬型薬疹
,
尖圭コンジローマ
,
イミキモド
pp.762-766
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205835
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要約 67歳,男性.陰茎・肛囲の尖圭コンジローマに対してイミキモドクリームの外用3回/週を開始した.約6週間後に略全身に1cm大までの角化性紅斑と外用部位に隣接して境界明瞭な紅斑性局面が出現した.病理組織学的に錯角化,顆粒層の消失を伴う表皮肥厚など乾癬に合致する所見に加え,液状変性がみられた.ステロイド/カルシポトリオール軟膏で外用を開始するも,皮疹の増悪がみられたためエトレチナートの内服を開始したところ軽快傾向となった.自験例はこれらの経過および所見よりイミキモドにより生じた乾癬様皮疹と診断した.以前より,乾癬の病態解明にイミキモド誘発型乾癬マウスモデルが使用されているが,ヒトにおける報告は10例と少ない.今後,同様の報告が増えると思われ,皮膚科医は乾癬様の皮疹をみた際,イミキモドの使用歴の確認をする必要があると思われた.
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