Japanese
English
症例報告
イミキモド外用で治癒したBowen様丘疹症の1例
A case of bowenoid papulosis of the penis successfully treated topical imiquimod
櫻井 英一
1
,
濱端 明海
1
,
大久保 絢香
1
,
影下 雄一
1
,
高橋 和宏
1
,
赤坂 俊英
1
Eiichi SAKURAI
1
,
Akemi HAMABATA
1
,
Ayaka OOKUBO
1
,
Yuichi KAGESHITA
1
,
Kazuhiro TAKAHASHI
1
,
Toshihide AKASAKA
1
1岩手医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology School of Medicine, Iwate Medical University, Iwate, Japan
キーワード:
Bowen様丘疹症
,
イミキモド
Keyword:
Bowen様丘疹症
,
イミキモド
pp.145-148
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204306
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要約 45歳,男性.2009年7月から陰部に淡黒褐色丘疹が出現し徐々に増数した.近医で液体窒素凍結療法を施行されるも難治であり,2010年8月に当科を受診した.皮膚生検病理組織像でBowen様丘疹症と診断した.週3回のイミキモド(ベセルナクリーム®)外用で加療したところ,開始後2か月後には皮疹は消退し,半年経過したが再燃なく略治した.Bowen様丘疹症は,HPV(human papilloma virus)16型などのハイリスクHPVが発症に関与しているといわれているが,自然消退する場合もあり,予後は良いとされている.しかし,稀に悪性化することもあり,通常の治療に抵抗性の場合にはイミキモド外用は考慮されるべき治療法の1つであると考えた.
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