イミキモド外用と液体窒素凍結療法を併用し治癒した難治性小児尖圭コンジローマの1例

A pediatric case of refractory condyloma acuminatum treated with topical imiquimod and liquid nitrogen therapy

要約　2歳，男児．初診11か月前より陰囊部に2か所紅色丘疹が現れた．近医で切除後も同部に再発し，肛門周囲にも拡大したことから難治性と考えられ，加療目的に当科を紹介され受診した．肛門周囲，陰囊，陰茎に2〜3 mm大の多数の淡紅色または褐色調を呈する乳頭腫状疣状丘疹が多発していた．臨床症状から尖圭コンジローマと考え，全身麻酔下で陰部病変を切除した．その後再発しイミキモド外用，液体窒素凍結療法の単独療法を行ったがいずれも再発し難治であったため，イミキモド外用，液体窒素凍結療法を同時併用したところ治癒に至った．小児でのイミキモド使用であったが，自験例では肛門狭窄などの合併症もなく安全に使用することができた．症状は現在まで再発なく経過しており，イミキモド外用と液体窒素凍結療法の併用療法は尖圭コンジローマに対して有効な治療の1つと考える．