Japanese
English
症例
イミキモド外用により非外用部に生じた乾癬様皮疹の1例
Psoriasiform dermatitis due to imiquimod cream appearing on the area where the cream is not applied
伊藤 祐太
1
,
唐川 大
1
,
神部 正博
2
,
富田 茉友香
1
,
山口 貴子
1
,
遠藤 幸紀
1
Yuta ITOH
1
,
Masaru KARAKAWA
1
,
Masahiro KANBE
2
,
Mayuka TOMITA
1
,
Takako YAMAGUCHI
1
,
Koki ENDO
1
1東京慈恵会医科大学附属柏病院,皮膚科(主任:遠藤幸紀部長)
2東京慈恵会医科大学,皮膚科学講座
キーワード:
乾癬様皮疹
,
イミキモド
,
非外用部
,
Toll-like receptor 7
,
IL–22
Keyword:
乾癬様皮疹
,
イミキモド
,
非外用部
,
Toll-like receptor 7
,
IL–22
pp.727-729
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004599
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
86歳,女性。外陰部,肛門周囲の手術不能の乳房外Paget病に対し,イミキモド外用治療を開始した。イミキモド外用4クール施行後に非外用部である左鎖骨窩,前胸部,下腹部に爪甲大~貨幣大の,境界明瞭で落屑を伴う浸潤性紅斑が出現した。紅斑部からの皮膚生検では,錯角化,表皮突起の延長と表皮肥厚,真皮浅層のリンパ球を主体とした血管周囲性細胞浸潤など乾癬様の病理組織像を得た。イミキモド外用により,TNF-αやIFN-α,IL–12をはじめとするサイトカイン発現が誘導され,乾癬様皮疹を生じたと考えた。イミキモド外用により,非外用部位に乾癬様皮疹が生じた症例であり,外用部とともに非外用部の皮疹の新生がないかを観察することが必要であると考えた。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.