Japanese
English
症例報告
非定型肺炎により増悪した寒冷蕁麻疹の1例
A case of cold urticaria exacerbated by atypical pneumonia
濱田 薫
1
,
澤田 雄宇
1
,
櫻木 友美子
1
,
北村 真悠
1
,
岡田 悦子
1
,
中村 元信
1
Kaoru HAMADA
1
,
Yu SAWADA
1
,
Yumiko SAKURAGI
1
,
Mayu KITAMURA
1
,
Etsuko OKADA
1
,
Motonobu NAKAMURA
1
1産業医科大学皮膚科
1Department of Dermatology, University of Occupational and Environmental Health, Kitakyushu, Japan
キーワード:
寒冷蕁麻疹
,
非定型肺炎
Keyword:
寒冷蕁麻疹
,
非定型肺炎
pp.297-300
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205674
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要約 23歳,女性,冷たい物が接した部位に一致し膨疹が出現するようになった.同居者がマイコプラズマ肺炎に罹患した後より咳嗽,発熱とともに膨疹が拡大してきたため,精査目的に当科に入院した.Ice cube test陽性であり,寒冷蕁麻疹と診断した.また入院中に撮影した胸部CT検査所見から非定型肺炎と診断された.抗ヒスタミン薬,抗菌薬による治療で自覚症状は軽快した.寒冷蕁麻疹の発症機序はいまだ不明であるが,非定型肺炎が増悪因子の1つとして考えられるため,精査を行う際には,頻度の高いマイコプラズマ感染を念頭に置く必要があると考えられた.
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