Japanese
English
症例報告
結節性皮膚ループスムチン症の1例
A case of nodular cutaneous lupus mucinosis
中山 未奈子
1
,
津村 協子
1
,
善家 由香理
1
,
中野 敏明
1
,
新井 達
1
,
金下 俊介
2
Minako NAKAYAMA
1
,
Kyoko TSUMURA
1
,
Yukari ZENKE
1
,
Toshiaki NAKANO
1
,
Satoru ARAI
1
,
Syunsuke KANESHITA
2
1聖路加国際病院皮膚科
2聖路加国際病院リウマチ膠原病センター
1Division of Dermatology, St. Luke's International Hospital, Tokyo, Japan
2Immuno-Rheumatology Center, St. Luke's International Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
結節性皮膚ループスムチン症
,
全身性エリテマトーデス
,
ムチン沈着症
Keyword:
結節性皮膚ループスムチン症
,
全身性エリテマトーデス
,
ムチン沈着症
pp.976-980
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205247
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 40歳,女性.1年前より頸部の紅斑,半年前より両側上腕を中心に圧痛を伴う紅斑と弾性軟の皮下結節が出現した.皮膚生検を施行し,結節性皮膚ループスムチン症と診断した.ストロンゲストクラスのステロイド剤外用で皮疹は改善傾向であったが,その後全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)の病勢悪化に伴ってステロイド全身投与を行い,皮疹は完全に消退した.結節性皮膚ループスムチン症は1985年に長島らにより疾患概念が提唱されて以降,本邦報告例は34例と稀である.自験例を含む35例中28例(80%)でSLEを合併しており,28例中26例(92.9%)でSLEの病勢との相関を認めた.結節性皮膚ループスムチン症の診断をした場合,SLEの注意深い経過観察が必要であると考える.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.