Japanese
English
症例
病巣感染の治療で軽快した乳児汎発性膿疱性乾癬の1例
Infantile Generalized Pustular Psoriasis Successfully Ameliorated after the Treatment of Focal Infection
樋口 奈那子
1
,
津村 協子
1
,
中野 敏明
1
,
新井 達
1
,
丸山 隆児
2
Nanako HIGUCHI
1
,
Kyoko TSUMURA
1
,
Toshiaki NAKANO
1
,
Satoru ARAI
1
,
Ryuji MARUYAMA
2
1聖路加国際病院,皮膚科(主任:新井 達部長)
2まるやま皮膚科クリニック
キーワード:
汎発性膿疱性乾癬
,
乳児
,
病巣感染
Keyword:
汎発性膿疱性乾癬
,
乳児
,
病巣感染
pp.1877-1882
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001685
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5カ月,女児。生後1カ月より腹部に紅斑が出現し,近医で副腎皮質ステロイドホルモン剤や抗真菌薬の外用で加療したが,難治であった。その後,38°Cの発熱とともに全身に環状の紅斑と小膿疱が拡大し,当院を紹介受診,膿疱性乾癬の診断に至った。上気道炎に対しセファレキシンを併用したところ,発熱と皮疹は速やかに改善し,以降再発は認めていない。乳児の膿疱性乾癬では,免疫抑制剤を含めた全身療法も選択されるが,自験例では病巣感染の治療のみで症状改善した。過去の報告でも約半数に先行感染がみられており,乳児の汎発性膿疱性乾癬では,病巣感染の有無を検索することが重要であると考えた。
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