Japanese
English
症例
RSウイルス感染後に生じた幼児の毛孔性紅色粃糠疹の1例
Pityriasis rubra pilaris in an infant following RS virus infection
大竹 美乃里
1
,
津村 協子
1
,
中野 敏明
1
,
新井 達
1
Minori OTAKE
1
,
Kyoko TSUMURA
1
,
Toshiaki NAKANO
1
,
Satoru ARAI
1
1聖路加国際病院,皮膚科(主任:新井 達部長)
キーワード:
毛孔性紅色粃糠疹
,
RSウイルス感染症
,
先行感染
Keyword:
毛孔性紅色粃糠疹
,
RSウイルス感染症
,
先行感染
pp.79-82
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004365
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1歳0カ月,女児。咳嗽で近医小児科を受診し,RSウイルス陽性であった。その後発熱があり,解熱後より両掌蹠に紅斑が出現した。2週間後には紅斑の角化が顕著になり,膝蓋部に角化の強い集簇する丘疹が出現し,局面を形成した。皮膚生検病理組織像と臨床所見をあわせ,毛孔性紅色粃糠疹Ⅳ型と診断した。ステロイド外用薬,活性型ビタミンD3外用薬で皮疹は消退し,再燃なく経過している。RSウイルス感染が発症誘因と考えられた毛孔性紅色粃糠疹はこれまで報告がなく,まれな症例と考えて報告した。
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