Japanese
English
治療
移動式陰圧維持管理装置を用いた植皮術
An useful method of skin graft with the mobile negative-pressure maintenance device
小松 俊郎
1
,
冨地 信江
1
,
村岡 聡介
1
,
瀬川 春奈
1
,
赤坂 季代美
1
,
大西 正純
1
,
前田 文彦
1
,
高橋 和宏
1
,
赤坂 俊英
1
Toshiro KOMATSU
1
,
Nobue TOMICHI
1
,
Sousuke MURAOKA
1
,
Haruna SEGAWA
1
,
Kiyomi AKASAKA
1
,
Masazumi ONISHI
1
,
Fumihiko MAEDA
1
,
Kazuhiro TAKAHASHI
1
,
Toshihide AKASAKA
1
1岩手医科大学医学部皮膚科学講座
1Department of Dermatology,Iwate Medical University School of Medicine,Morioka,Japan
キーワード:
陰圧維持管理装置
,
陰圧閉鎖療法
,
植皮術
,
皮膚潰瘍
Keyword:
陰圧維持管理装置
,
陰圧閉鎖療法
,
植皮術
,
皮膚潰瘍
pp.716-720
発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103031
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要約 症例1:83歳,女性.仙骨部褥瘡を契機に生じたガス壊疽に対してデブリードマンを行い,臀部に最大径46×17cmの深い潰瘍が残った.植皮による創閉鎖が必要であったが,患者はパーキンソン病に伴う寝たきり状態と心不全による胸水があり,術後の腹臥位維持が困難かつ危険と思われた.陰圧維持管理装置による陰圧閉鎖ドレッシングを用いて植皮片を固定し,仰臥位にもかかわらず極めて良好な植皮生着に成功した.症例2:77歳,男性.悪性黒色腫の拡大切除およびsubtotal integmentectomy後の足関節部皮膚潰瘍に対して分層植皮を行った.同部は曲面でタイオーバー固定が難しく,同じく陰圧閉鎖ドレッシングで固定し,1週間後,植皮片はほぼ生着した.
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