Japanese
English
臨床統計
帯状疱疹患者の受診時期に影響を与える疾患認知と受診までの行動―帯状疱疹患者アンケート調査結果
The timing of consultation affected by disease recognition and behavior before consultation in herpes zoster patients:A questionnaire survey
川島 眞
1
,
鈴木 和重
2
,
本田 まりこ
3
,
村川 和重
4
,
安元 慎一郎
5
,
比嘉 和夫
6
Makoto KAWASHIMA
1
,
Kazushige SUZUKI
2
,
Mariko HONDA
3
,
Kazushige MURAKAWA
4
,
Shinichiro YASUMOTO
5
,
Kazuo HIGA
6
1東京女子医科大学皮膚科
2グラクソ・スミスクライン株式会社
3東京慈恵会医科大学附属青戸病院皮膚科
4兵庫医科大学病院ペインクリニック部
5久留米大学医学部皮膚科
6福岡大学医学部麻酔科
1Department of Dermatology,Tokyo Women' s Medical University,Tokyo,Japan
2GlaxoSmithKline K. K.,Tokyo,Japan
3Department of Dermatology,The Jikei University Aoto Hospital,Tokyo,Japan
4Department of Pain Medicine,Hyogo College of Medicine,Nishinomiya,Japan
5Department of Dermatology,Kurume University School of Medicine,Kurume,Japan
6Department of Anesthesiology,Fukuoka University Faculty of Medicine,Fukuoka,Japan
キーワード:
帯状疱疹
,
受診時期
,
受診までの行動
,
アンケート調査
,
疾患啓発
Keyword:
帯状疱疹
,
受診時期
,
受診までの行動
,
アンケート調査
,
疾患啓発
pp.721-728
発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103032
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 帯状疱疹患者の皮膚科受診実態を明らかにするため,帯状疱疹患者を対象としたアンケート調査を実施した.有効回答を得た3,224例のうち1,920例(59.6%)が女性であり,年代別では50歳台以上の患者が多かった.皮疹出現から2日後までの早期に医療機関を受診した患者は半数以下であり,帯状疱疹であると正しく判断した患者では受診までの期間が短かった.早期に受診した患者で有意に認識率の高かった知識は「片側に帯状に赤み,ぶつぶつなどができる」,「水ぶくれが出る前に痛みが出る」,「お医者さんに行って早く治療したほうが良い」などであった.747例(23.2%)の患者がアンケート調査を実施した皮膚科以外の医療機関・診療科を経由していた.帯状疱疹患者の早期受診を促すためには,患者および一般への疾患啓発とともに,幅広い診療科と皮膚科との連携体制を構築することが望まれる.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.