Japanese
English
治療
手・手指の尋常性疣贅に対する可変式ロングパルスダイレーザーの治療
The treatment of long-pulsed dye laser for verruca vulgaris of hand and palm
赤坂 季代美
1,2
,
高橋 和宏
1
,
吉田 亜希
3
,
角田 加奈子
1
,
梁川 志保
2
,
前田 文彦
1
,
赤坂 俊英
1
Kiyomi AKASAKA
1,2
,
Kazuhiro TAKAHASHI
1
,
Aki YOSHIDA
3
,
Kanako TSUNODA
1
,
Shiho YANAGAWA
2
,
Fumihiko MAEDA
1
,
Toshihide AKASAKA
1
1岩手医科大学皮膚科学講座
2赤坂病院皮膚科
3虎の門病院皮膚科
1Department of Dermatology, Iwate Medical University School of Medicine, Morioka, Japan
2Division of Dermatology, Akasaka Hospital, Morioka, Japan
3Division of Dermatology, Toranomon Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
尋常性疣贅
,
ロングパルスダイレーザー
,
色素レーザー
Keyword:
尋常性疣贅
,
ロングパルスダイレーザー
,
色素レーザー
pp.813-819
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204888
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要約 尋常性疣贅はヒト乳頭腫ウイルスの感染症で,さまざまな治療が行われているが,一般的な治療は液体窒素を用いた凍結療法である.しかし,凍結療法の効果がみられない症例や凍結療法に伴う潰瘍形成,血疱形成など副次的作用を伴う症例もある.近年では,治療に難渋する症例にレーザー治療が施行され有効性が明らかにされつつある.今回われわれは,手・手指の尋常性疣贅患者5例に対し,可変式ロングパルスダイレーザー(long-pulsed dye laser:LPDL)治療を行った.瘢痕形成,びらんなど副作用はなかった.現在,LPDLは尋常性疣贅治療に保険適応はないが,有効な治療法であり他の治療に抵抗性の症例では一考すべき治療法である.
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