Japanese
English
症例報告
巨大な痛風結節の1例
A case of giant gout tophi
森本 亜里
1
,
市川 尚子
1
,
松井 はるか
1
,
河原 由恵
1
Ari MORIMOTO
1
,
Naoko ICHIKAWA
1
,
Haruka MATSUI
1
,
Yoshie KAWAHARA
1
1けいゆう病院皮膚科
1Division of Dermatology,Keiyu Hospital,Yokohama,Japan
キーワード:
巨大痛風結節
,
高尿酸血症
,
若年
,
肥満
Keyword:
巨大痛風結節
,
高尿酸血症
,
若年
,
肥満
pp.514-517
発行日 2011年6月1日
Published Date 2011/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102974
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要約 23歳,男性.数年前より右足底に皮下結節が出現し,徐々に増大し歩行困難となった.初診時,右足底に一部自潰し感染徴候を伴う7×5cm大の腫瘤を認めた.162cm,101kg(BMI 38.5)と肥満であった.白色内容物のアルコール固定による病理組織所見では針状結晶を認め,痛風結節と診断した.抗生剤投与,局所処置にて感染は軽快し,尿酸値10.0mg/dlのためアロプリノール内服を開始したが,改善なく歩行困難が続いたため腰椎麻酔下で切除術を施行した.術後,食事療法・アロプリノール内服にて尿酸値は正常化し再発を認めていない.近年の報告では高尿酸血症増加の原因の1つとして肥満が挙げられている.本症例は高尿酸血症のハイリスク例であり,また高尿酸血症の長期無治療・放置期間があったと推察される.その結果痛風結節の若年発症・巨大化をきたしたと推測された.
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