Japanese
English
症例報告
皮膚限局性結節性アミロイドーシスの1例
A case of cutaneous nodular amyloidosis
森本 亜里
1
,
市川 尚子
1
,
松井 はるか
1
,
河原 由恵
1
,
貴志 和生
2
,
尾作 文
3
Ari MORIMOTO
1
,
Naoko ICHIKAWA
1
,
Haruka MATSUI
1
,
Yoshie KAWAHARA
1
,
Kazuo KISHI
2
,
Aya OSAKUI
3
1けいゆう病院皮膚科
2慶應義塾大学医学部形成外科教室
3おさく皮膚科医院
1Division of Dermatology,Keiyu Hospital,Yokohama,Japan
2Department of Plastic Surgery,Keio University School of Medicine,Tokyo,Japan
3Osaku Dermatology Clinic,Yokohama,Japan
キーワード:
皮膚限局性結節性アミロイドーシス
,
顔面
,
ALアミロイドーシス
,
皮弁形成術
Keyword:
皮膚限局性結節性アミロイドーシス
,
顔面
,
ALアミロイドーシス
,
皮弁形成術
pp.316-320
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103218
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 59歳,女性.当科初診の約1年前から右頰部に黄褐色丘疹が出現した.前医での切除標本よりアミロイドーシスと診断された.液体窒素療法などを行ったが徐々に増大・増数し,当科初診より8年を経て右頰部に最大5×3cm大,左頰部に1cm大の黄褐色隆起性病変を計4個認めた.全身検索にて全身性アミロイドーシスは否定された.右頰部の病変を単純切除し,皮弁形成術を施行した.切除病変のHE染色像では表皮直下から真皮全層にかけて淡好酸性無構造物質が沈着し,沈着物はコンゴ赤染色陽性,偏光顕微鏡下にて黄緑色の偏光を呈し,免疫組織化学染色では抗AL(λ)抗体陽性,電子顕微鏡では直走する細線維が互いに錯走していた.以上より皮膚限局性結節性アミロイドーシスと診断した.術後は患者の高い満足度が得られており,手術療法は積極的に試みる価値があると思われた.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.