Japanese
English
症例報告
女性外陰部Bowen病の1例
A case of the genital Bowen's disease
甲田 とも
1
,
市川 尚子
1
,
松井 はるか
1
,
河原 由恵
1
,
貴志 和生
2
,
能勢 由紀子
3
Tomo KOHTA
1
,
Naoko ICHIKAWA
1
,
Haruka MATSUI
1
,
Yoshie KAWAHARA
1
,
Kazuo KISHI
2
,
Yukiko NOSE
3
1けいゆう病院皮膚科
2慶應義塾大学医学部形成外科学教室
3能勢皮膚科クリニック
1Department of Dermatology,Keiyu Hospital,Yokohama,Japan
2Department of Plastic Surgery,Keio University School of Medicine,Tokyo,Japan
3Nose Dermatological Clinic,Yokohama,Japan
キーワード:
外陰部Bowen病
,
Queyrat紅色肥厚症
,
ヒト乳頭腫ウイルス
,
子宮頸癌
Keyword:
外陰部Bowen病
,
Queyrat紅色肥厚症
,
ヒト乳頭腫ウイルス
,
子宮頸癌
pp.597-599
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102670
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要約 78歳,女性.半年前より外陰部に紅斑局面が出現し,次第に拡大,疼痛も伴うようになった.初診時,右大陰唇から腟入口部にかけて,浮腫状の紅色丘疹や色素沈着,びらんを伴う4×2cm大の光沢を有する紅斑局面を認めた.子宮頸癌は合併していなかった.病理組織像では,表皮内における細胞極性の乱れや個細胞角化,大型異型細胞の増殖と多数の核分裂像を認め,Bowen病と診断した.FAP59/64をプライマーとして用いて行ったPCR法にて,病変部よりヒト乳頭腫ウイルス(HPV)DNAが検出された.女性外陰部Bowen病では,HPVとの関連や子宮頸癌の合併が報告されており,十分な検索を要する.
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