Japanese
English
症例報告
下肢に多発した痛風結節の1例
A case of multiple tophi in lower leg
新石 健二
1
,
梅原 康次
1
,
海崎 泰治
2
,
光戸 勇
1
Kenji ARAISHI
1
,
Koji UMEHARA
1
,
Yasuharu KAIZAKI
2
,
Isamu MITSUTO
1
1福井県立病院皮膚科
2福井県立病院病理科
1Department of Dermatology, Fukui Prefectural Hospital, Fukui, Japan
2Department of Pathology, Fukui Prefectural Hospital, Fukui, Japan
キーワード:
高尿酸血症
,
痛風結節
,
腎不全
,
腹膜透析
,
deGalantha染色
Keyword:
高尿酸血症
,
痛風結節
,
腎不全
,
腹膜透析
,
deGalantha染色
pp.339-342
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101424
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 58歳,女性.血清尿酸値が高値で,52~54歳時までアロプリノールの内服治療を行った.53歳時に慢性腎不全のため持続携帯式腹膜透析療法(CAPD)を開始した.57歳頃より,下肢に皮下結節が多数出現したため,受診した.下肢伸側・屈側に米粒大の皮下結節が多数存在し,皮膚表面に褐色の色素沈着を伴うものもあった.病理組織学的に,皮下組織内に金平糖状の褐色針状結晶構造を取り囲む異物肉芽腫が認められた.肉芽腫の一部には骨化や出血を認めた.血清尿酸値高値であり,deGalantha染色で,針状結晶は尿酸塩結晶と判明した.その後,関節の腫脹・疼痛を生じ,アロプリノールの内服治療を開始,血清尿酸値は低下し,経過は良好である.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.