Japanese
English
症例報告
隔週投与に減量して軽快したゲフィチニブ(イレッサ®)による紫斑型薬疹の1例
A case of purpuric type drug eruption due to gefitinib(Iressa®),showing improvement by reduction to alternate-week administration
青木 聡子
1
,
林 伸和
1
,
川島 眞
1
Satoko AOKI
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Tokyo Women's Medical University,Tokyo,Japan
キーワード:
ゲフィチニブ
,
紫斑型薬疹
,
隔週投与
,
上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬
Keyword:
ゲフィチニブ
,
紫斑型薬疹
,
隔週投与
,
上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬
pp.827-830
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102721
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要約 82歳,女性.肺癌に対してゲフィチニブ(イレッサ®)250mg/日の内服を開始した.3か月後より,両大腿内側では環状に配列し,軀幹と両上肢では散在する,掻痒を伴う径3mm大までの紫斑が出現した.病理組織学的には,真皮の血管周囲にリンパ球浸潤と赤血球の血管外漏出を認めた.休薬で軽快し,再投与で再燃することからゲフィチニブによる紫斑型薬疹と診断した.ステロイド外用には反応せず,ゲフィチニブを隔週投与に変更したところ皮疹は著明に改善した.
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