Japanese
English
症例報告
フルオロウラシル類による紫斑型薬疹の1例
A Case of Fruorouracil-induced Purpuric Eruption
加藤 則人
1,2
,
若林 俊治
1
Norito KATOH
1,2
,
Shunji WAKABAYASHI
1
1京都市立病院皮膚科
2京都府立医科大学皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Kyoto City Hospital
キーワード:
フルオロウラシル
,
紫斑型薬疹
,
壊死性血管炎
Keyword:
フルオロウラシル
,
紫斑型薬疹
,
壊死性血管炎
pp.789-791
発行日 1993年8月1日
Published Date 1993/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900982
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45歳,男性.口腔底癌の術後,数回5—fluorouracil(5—FU)による化学療法を受けていた.UFT内服3日後より両下肢に紫斑性丘疹を生じ,組織学的には壊死性血管炎の像であった.UFT内服中止にて皮疹は数日で軽快した.UFT,5—FUによる内服誘発試験において2〜3日目より四肢に紫斑性丘疹が出現し,投薬中止にて軽快した.以上よりフルオロウラシル類による紫斑型薬疹と診断,発症にはアレルギー性の機序が疑われた.
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