Japanese
English
症例報告
ゲフィチニブ(イレッサ(R))による毛囊炎様皮疹および爪囲炎の1例
A case of folliculitis-like eruptions and periungual eruptions due to Gefitinib (Iressa (R))
栗原 みどり
1
,
大塚 俊
2
,
山崎 雙次
2
Midori KURIHARA
1
,
Shun OHTSUKA
2
,
Soji YAMAZAKI
2
1獨協医科大学越谷病院皮膚科
2獨協医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Dokkyo Koshigaya Hospital
2Depertment of Dermatology,Dokkyo Medical School
キーワード:
ゲフィチニブ
,
毛囊炎様皮疹
,
爪囲炎
Keyword:
ゲフィチニブ
,
毛囊炎様皮疹
,
爪囲炎
pp.542-544
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100726
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手術不能の肺非小細胞癌に有効とされるゲフィチニブ(イレッサ(R))は,添付文書によれば,副作用として60%に皮疹が出現するとされている.われわれはゲフィチニブによると思われる皮疹が生じた1例を経験した.51歳,女性.2002年9月より肺腺癌にてゲフィチニブの投与を受け,2か月後,体幹に毛嚢炎様皮疹および両手指の爪囲炎が出現した.ゲフィチニブの投与は継続し,毛囊炎様皮疹はミノサイクリン内服およびステロイド外用,爪囲炎は局所療法により改善した.ゲフィチニブは肺腺癌に対する有用性が高い一方,皮疹の出現頻度が高いため,皮膚科医の役割も大きいと考えられる.
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