Japanese
English
原著
分子標的治療薬ゲフィチニブおよびイマチニブによる皮膚病変の検討
Cutaneous reaction due to imatinib and gefitinib
山野 朋子
1
,
山川 有子
1
,
相原 道子
2
,
池澤 善郎
2
Tomoko YAMANO
1
,
Yuko YAMAKAWA
1
,
Michiko AIHARA
2
,
Zenro IKEZAWA
2
1横浜市立大学附属市民総合医療センター皮膚科
2横浜市立大学大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学
1Department of Dermatology,Yokohama City University Medical Center
2Environmental Immuno-Dermatology,Yokohama City University Graduate School of Medicine
キーワード:
ゲフィチニブ
,
イマチニブ
,
薬疹
Keyword:
ゲフィチニブ
,
イマチニブ
,
薬疹
pp.771-775
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100989
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分子標的治療薬であるゲフィチニブ(イレッサ (R)),メシル酸イマチニブ(グリベック (R))による皮膚障害についてまとめた.2002年1月から2004年12月にかけて,横浜市立大学附属市民総合医療センターにおけるゲフィチニブ投与例は46例(男性27例,女性19例)で,そのうち皮膚障害を生じたものは9例(男性4例,女性5例)であった.ざ瘡様もしくは毛囊炎様の丘疹,膿疱が5例,全身の乾燥性湿疹が2例,脂漏性皮膚炎様症状が1例,爪囲炎が2例であった.メシル酸イマチニブ投与例は50例(男性30例,女性20例)で,皮膚障害を生じたものは9例(男性4例,女性5例)であった.皮膚症状は体幹・四肢に散在する紅斑,丘疹が7例,顔面のざ瘡様発疹が2例,光線過敏症状が1例みられた.
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