Japanese
English
症例報告
ゲフィチニブにより皮疹を生じた2例
Two cases of gefinitib induced eruption
宇宿 一成
1
,
下高原 哲郎
2
Kazunari USUKI
1
,
Tetsuro SIMOTAKAHARA
2
1宇宿ひふ科クリニック
2国立指宿病院外科
1Usuki Dermatology Clinic
2Depertment of Surgery,National Ibusuki Hospital
キーワード:
ゲフィチニブ
,
座瘡様発疹
,
脂漏性皮膚炎
Keyword:
ゲフィチニブ
,
座瘡様発疹
,
脂漏性皮膚炎
pp.914-916
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100818
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症例1は57歳,男性.肺癌に対してゲフィチニブ250mg/日を投与された.投与11日目頃より顔面の脂漏と胸部,腹部,背部の毛包炎様の紅色丘疹が出現.症例2は60歳,男性.肺癌に対してゲフィチニブ250mg/日を投与された.投与2週間後頃より顔面鼻翼部の脂漏と胸部,腹部,背部の毛包炎様の紅色丘疹が出現.上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(epidermal growth factor receptor-tyrosine kinase inhibitor:EGFR-TKI)であるゲフィチニブは,高率に皮膚症状を合併するので,その症状を皮膚科医も知悉する必要があると考える.
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