Japanese
English
症例報告
ゲフィチニブ(イレッサ(R))による爪囲炎の2例
Two cases of paronychia induced by gefitinib (Iressa(R))
森 暁
1
,
川上 佳夫
1
,
古川 裕利
1
,
中村 晃一郎
1
,
金子 史男
1
Akira MORI
1
,
Yoshio KAWAKAMI
1
,
Hirotoshi FURUKAWA
1
,
Koichiro NAKAMURA
1
,
Fumio KANEKO
1
1福島県立医科大学大学院医学研究科機能制御医科学器官制御学領域皮膚・粘膜学講座
1Department of Dermatology,Fukushima Medical University Graduate School of Medicine
キーワード:
ゲフィチニブ
,
爪囲炎
Keyword:
ゲフィチニブ
,
爪囲炎
pp.230-232
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100535
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症例1:41歳,女性.ゲフィチニブ内服開始約2か月後に右第1趾,右環指(第4趾)に爪囲炎が出現した.ゲフィチニブ投与中止により症状は改善した.症例2:54歳,女性.ゲフィチニブ内服開始3週間後に右第1趾に爪囲炎が出現した.ゲフィチニブは継続しながら,抗生剤外用を行い症状は軽快した.ゲフィチニブによる爪囲炎の発症機序は明らかにされていないが,自験例ではいずれも歩行時に加重のかかる第1趾に症状を認めており,物理的要因も発症に関与していることが示唆された.
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