Japanese
English
症例報告
下腿に生じたミノサイクリンによる色素沈着の1例
A case of minocycline-induced hyperpigmentation on the lower legs
大森 香央
1
,
林 伸和
1
,
川島 眞
1
Kao OMORI
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Tokyo Women's Medical University,Tokyo,Japan
キーワード:
ミノサイクリン
,
色素沈着
,
下腿
,
メラニン様物質
,
キレート
Keyword:
ミノサイクリン
,
色素沈着
,
下腿
,
メラニン様物質
,
キレート
pp.831-834
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102722
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要約 27歳,女性.潰瘍性大腸炎でプレドニゾロン5mg内服中.合併した壊疽性膿皮症,再発する結節性紅斑に対して,抗炎症作用を期待し,当科で8年前から断続的にミノサイクリンを総投与量約46g内服していた.1年前より両下腿伸側に網目状で濃淡のある灰青色斑が出現し拡大した.色素斑の一部は以前に結節性紅斑が生じた部位に一致していた.病理組織像では真皮全層と脂肪織にBerlin-blue染色,Fontana-Masson染色陽性の茶褐色のメラニン様物質を貪食するマクロファージを認めた.ミノサイクリンによる色素沈着機序について考察を加えた.
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