Japanese
English
症例報告
シクロスポリン内服とステロイド局所注射が有効であった木村病の1例
A case of Kimura's disease successfully treated with oral cyclosporine and intralesional steroid
古松 茜
1
,
蔭山 晶子
1
,
田中 将貴
1
,
堀 啓一郎
1
Akane FURUMATSU
1
,
Akiko KAGEYAMA
1
,
Masayoshi TANAKA
1
,
Keiichiro HORI
1
1独立行政法人国立病院機構神戸医療センター皮膚科
1Division of Dermatology,National Hospital Organization Kobe Medical Center,Kobe,Japan
キーワード:
木村病
,
シクロスポリン
,
ステロイド局所注射
Keyword:
木村病
,
シクロスポリン
,
ステロイド局所注射
pp.419-423
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102331
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要約 22歳,男性.17歳時より両耳介後部に腫瘤出現,その後,増大縮小を繰り返していた.半年前より急速に増大し始め,精査加療目的にて当科を受診した.初診時,両耳介後部に弾性硬の皮下腫瘤,頸部リンパ節・耳下腺の腫脹,末梢血中好酸球・IgEの著明な増多が認められた.病理組織上,リンパ濾胞様構造,密な好酸球の浸潤を認め,木村病と診断した.シクロスポリン5mg/kg/日(ネオーラル®350mg/日)内服とベタメタゾン酢酸エステル・ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム配合水性懸濁注射液(リンデロン懸濁注®2.5mg/0.5ml)局注併用により,末梢血中好酸球数および血清IgEは低下し,腫瘤は縮小した.
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