Japanese
English
症例報告
前腕切断に至ったSteal症候群重症例
A case of severe Steal syndrome required amputation
今中 愛子
1
,
高橋 祐史
1
,
辻 真紀
1
,
井上 千津子
1
Aiko IMANAKA
1
,
Yuji TAKAHASHI
1
,
Maki TSUJI
1
,
Chizuko INOUE
1
1国家公務員共済組合連合会大手前病院皮膚科
1Division of Dermatology,Otemae Hospital,Osaka,Japan
キーワード:
Steal症候群
Keyword:
Steal症候群
pp.20-22
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102180
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要約 80歳,男性.慢性腎炎症候群による腎不全のため,維持透析中である.左前腕内シャントの再建後,左手に疼痛および紫紅色調変化が出現した.しかし,通院中であった透析医のもとで,シャントを使用して透析が続行された.10日後シャント専門医によってSteal症候群と診断され,シャント閉鎖術を受けた後,当科を初診した.指尖に黒色壊死を認め,プロスタグランジンE1製剤と抗血小板薬にて加療したが改善しなかったため,前腕切断に至った.重症化の原因として,発症後10日間放置されたことと,発症後も透析時にシャントから脱血を行ったことが考えられた.
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