Japanese
English
症例報告
後天性結節性裂毛症の2例
Two cases of acquired trichorrhexis nodosa
白山 純実
1
,
辻 真紀
1
,
今中 愛子
1
,
八幡 陽子
1
Yoshimi SHIROYAMA
1
,
Maki TSUJI
1
,
Aiko IMANAKA
1
,
Yoko YAHATA
1
1国家公務員共済組合連合会大手前病院皮膚科
1Division of Dermatology,Otemae Hospital,Osaka,Japan
キーワード:
結節性裂毛症
,
粗毛
,
物理的刺激
Keyword:
結節性裂毛症
,
粗毛
,
物理的刺激
pp.205-208
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102830
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要約 症例1は22歳,男性.症例2は23歳,男性.両症例とも,頭頂部の髪が途中で切れ,短毛,粗毛が目立つようになり当科を受診した.頭髪には光沢がなく,頭頂部では長さの不揃いな短毛および粗毛を認めた.1本の毛髪に1~10個の白点があり,白点部分で毛髪は容易に断裂した.白点部位の光学顕微鏡所見では,2つの絵筆の先を組み合わせたように線維束が交差している様子が確認された.指,爪,歯に外表奇形はなく,血液検査でも貧血,甲状腺機能異常はみられなかった.問診からヘルメット着用や過度のヘアケアを行っていることが明らかとなり,物理的刺激による後天性結節性裂毛症と診断した.生活指導のみで改善した.
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