Japanese
English
症例報告
多数のタカサゴキララマダニ幼虫による刺咬症の1例
A tick-bite case infested with numerous larval Amblyomma testudinarium ticks
加藤 優佳
1
,
藤広 満智子
1
,
矢野 泰弘
2
,
高田 伸弘
2
Yuka KATO
1
,
Machiko FUJIHIRO
1
,
Yasuhiro YANO
2
,
Nobuhiro TAKADA
2
1揖斐厚生病院皮膚科
2福井大学医学部病因病態医学講座免疫学・寄生虫学領域
1Department of Dermatology, Ibi Kosei Hospital, Gifu, Japan
2Department of Pathological Science, Faculty of Medical Science, University of Fukui, Fukui, Japan
キーワード:
タカサゴキララマダニ
,
マダニ多数刺咬症
,
幼虫
,
摘除法
Keyword:
タカサゴキララマダニ
,
マダニ多数刺咬症
,
幼虫
,
摘除法
pp.88-90
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101576
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要約 69歳,男性.岐阜県在住.2005年5月に自宅近辺の山林の下刈り作業後,四肢体幹に多数の強い掻痒を伴う浮腫性紅斑と丘疹が出現した.一部の皮疹の中心には点状の痂皮が付着しているようにみえたが,ルーペで拡大すると,刺咬中のマダニ虫体であった.鋭匙鑷子で,咬着している虫体を皮膚ごと摘除し,塩酸ミノサイクリンを4日間内服した.摘除した虫体の顕微鏡検査では,口器を皮内に残すことなく適切に摘除されていた.虫体はタカサゴキララマダニの幼虫と同定した.
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