症例報告
都市部でのタカサゴキララマダニ咬傷における重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の発症リスク判定
本間 大器
1
,
山地 佳代子
2
,
嘉糠 洋陸
2
,
宮田 市郎
1
,
大石 公彦
1
1東京慈恵会医科大学小児科学講座
2東京慈恵会医科大学熱帯医学講座
キーワード:
SFTS
,
マダニ咬傷
,
タカサゴキララマダニ
,
抗ウイルス薬
,
早期治療
Keyword:
SFTS
,
マダニ咬傷
,
タカサゴキララマダニ
,
抗ウイルス薬
,
早期治療
pp.590-592
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000474
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要旨
6歳女児.都区内の公園で遊んだ後,右耳介裏のマダニ咬傷を主訴に受診.抜去した虫体は遺伝学的解析でタカサゴキララマダニと判明した.この種のマダニ咬傷では重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症することが知られている.本症例の虫体からはSFTSウイルスRNAは検出されなかった.SFTSは小児でも重症化することがあり,マダニ咬傷時は早期抜去を徹底することが大切である.また,SFTSウイルス検査も予後判定や患者家族の不安を取り除くうえで有用である.
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