Japanese
English
症例報告
丘疹状の臨床像を呈した血管芽細胞腫の1例
A case of angioblastoma manifesting papular lesions
肥田 時征
1
,
高橋 博之
1
,
後藤田 裕子
2
,
村岡 俊二
2
,
佐藤 利宏
2
,
伝法 玲子
3
Tokimasa HIDA
1
,
Hiroyuki TAKAHASHI
1
,
Yuko GOTODA
2
,
Syunji MURAOKA
2
,
Toshihiro SATO
2
,
Reiko DEMPO
3
1札幌厚生病院皮膚科
2札幌厚生病院臨床病理科
3伝法皮膚科医院
1Depertment of Dermatology,Sapporo-Kosei General Hospital
2Depertment of Pathology,Sapporo-Kosei General Hospital
3Dempo Dermatologic Clinic
キーワード:
血管芽細胞腫(中川)
,
angioblastoma
,
tufted angioma
Keyword:
血管芽細胞腫(中川)
,
angioblastoma
,
tufted angioma
pp.303-305
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101192
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
3か月,女児.母親が右胸部の紅色丘疹に気付いたが,放置していたところ徐々に増大してきたため当科を受診.初診時,圧痛,多汗,発毛を認めない数個の充実性丘疹を伴う37×27mmの浸潤性病変を認めた.病理組織学的には真皮中層から下層にかけて小管腔,拡張管腔,充実性胞巣を形成する3種の細胞からなる島状の腫瘍塊を認めた.免疫組織化学的検索では,小管腔を形成する細胞が血管内皮細胞へ,また充実性胞巣部は血管周皮細胞への分化が示唆された.治療としては乳児期に発症する同症では自然消退することがあるため,自験例も10か月間経過観察中であり,浸潤は軽減してきている.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.