Japanese
English
症例報告
多発性皮膚線維腫の1例
A case of multiple dermatofibroma
栗原 貴子
1
,
渡辺 千春
1
,
大井 綱郎
1
,
古賀 道之
1
Takako KURIHARA
1
,
Chiharu WATANABE
1
,
Tunao OHI
1
,
Michiyuki KOGA
1
1東京医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Tokyo Medical University
キーワード:
多発性皮膚線維腫
,
毛嚢炎
Keyword:
多発性皮膚線維腫
,
毛嚢炎
pp.306-309
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101193
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22歳,男性.2~3か月前に,背部を中心に全身に自覚症状を欠く丘疹が多発していることに気付いた.当科初診時,背部を中心に体幹,四肢に自覚症状を欠く大豆大までの紫褐色調丘疹を計222個認めた.背部の直径8mm大の丘疹を生検し,多発性皮膚線維腫と診断した.自験例は本邦報告例中最多であったが,抗核抗体,抗DNA抗体,抗SS-A抗体,抗SS-B抗体は陰性,免疫グロブリンも正常で,明らかな合併症は認められなかった.しかし全身多毛であり,多数の丘疹に毛が貫通していたことより,毛嚢あるいは毛嚢炎との関連性があると考えた.
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