Japanese
English
症例報告
血管芽細胞腫(中川)の2例
Two cases of angioblastoma
朴 順華
1
,
新藤 季佐
1
,
鈴木 伸典
1
Junka PAKU
1
,
Kisa SHINDO
1
,
Shinsuke SUZUKI
1
1大阪市立総合医療センター皮膚科
1Depertment of Dermatology,Osaka City General Hospital
キーワード:
血管芽細胞腫(中川)
,
angioblastoma
,
tufted angioma
Keyword:
血管芽細胞腫(中川)
,
angioblastoma
,
tufted angioma
pp.664-666
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100757
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症例1:4か月,男児.生後1か月頃より左胸部に皮疹が出現した.初診時,2.5×1.5cmの暗赤色の皮疹を認めた.組織学的所見は,真皮の中層から下層に腫瘍細胞塊が島状に存在していた.症例2:6歳,女児.4歳頃より右後頸部に皮疹が出現し,拡大してきた.初診時,3×2cmの浸潤を触れる暗赤紫色の皮疹があり,軽度の圧痛を認めた.病理組織学的所見では真皮の上層から下層にかけて種々の大きさの腫瘍細胞塊が島状に散在し,腫瘍細胞塊には充実性胞巣と裂隙状の管腔を認めた.以上より2例とも血管芽細胞腫と診断した.症例1では約1年後,浸潤,色調ともに軽快してきている.症例2では,4歳で発症後,6歳時の初診まで腫瘍の消退傾向は示していない.
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