Japanese
English
臨床統計
乾癬外用療法におけるステロイドからカルシポトリオールへの切りかえによる臨床効果
Clinical findings after changing from topical steroid treatment to calcipotoriol ointment in patients with psoriasis
梅澤 慶紀
1
,
飯塚 万利子
1
,
松山 孝
1
,
川久保 洋
1
,
小澤 明
1
Yoshinori UMEZAWA
1
,
Mariko IIZUKA
1
,
Takashi MATSUYAMA
1
,
Hiroshi KAWAKUBO
1
,
Akira OZAWA
1
1東海大学医学部医学科感覚学系皮膚科学部門
1Department of Dermatology Sensorium and Cutaneous Medicine Tokai University School of Medicine
キーワード:
乾癬
,
活性型ビタミンD3
,
ステロイド外用薬
Keyword:
乾癬
,
活性型ビタミンD3
,
ステロイド外用薬
pp.795-798
発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904076
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乾癬の治療においてステロイド外用薬から活性型ビタミンD3外用薬への切りかえにより,治療効果が不十分な場合や,症状が悪化するなどの経験をすることがある.今回,カルシポトリオール外用薬においても,同様な経過が生じるかどうか観察し,乾癬における外用薬のより有用な治療法について検討した.対象は乾癬患者43例とし,今まで外用していたステロイド外用薬を対照薬として左右比較試験を行い,3か月間の臨床経過を観察した.その結果,3か月後の臨床評価は,改善:25例,同等:5例,悪化:4例,中止:9例であった.約7割の症例で有効性を認め,活性型ビタミンD3外用薬は乾癬の主外用療法になりうるものと考えられた.しかし,3か月間の経過観察で,最初は治療効果を認めたがその後徐々に皮疹が悪化する症例もあり,切りかえ直後だけでなく,経時的な症状の変化に注意を要すると思われた.
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