特集 陥凹する皮膚疾患
臨床例
ゲフィチニブにより生じた薬剤性脱毛
山下 彩
1
,
藤井 弘子
,
藤澤 章弘
,
遠藤 雄一郎
,
谷岡 未樹
,
宮地 良樹
1京都大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Steroids
,
鑑別診断
,
腺癌
,
脱毛症
,
経口投与
,
経皮投与
,
肺腫瘍
,
エリテマトーデス-皮膚
,
Gefitinib
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Administration, Oral
,
Alopecia
,
Adenocarcinoma
,
Diagnosis, Differential
,
Lung Neoplasms
,
Lupus Erythematosus, Cutaneous
,
Steroids
,
Gefitinib
pp.617-620
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014295757
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<症例のポイント>ゲフィチニブ(イレッサ)内服後に生じた脱毛を経験した。ゲフィチニブによる皮膚症状としてはざ瘡様皮疹や乾皮症、爪囲炎が一般的である。自験例では瘢痕性脱毛を疑うような頭部全体の脱毛を認めたが、ゲフィチニブ中止により速やかに発毛、改善した。まれな副作用だが、毛包の破壊が進むと不可逆的な脱毛となることも考えられるため、十分に周知される必要がある。
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