特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科手術マニュアル—私の方法
口腔・咽頭手術
2.唾石の手術(口内法)
横井 久
1
,
丹羽 英人
1
1国立名古屋病院耳鼻咽喉科
pp.73-77
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901463
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はじめに
唾石は耳下腺に発生することもあるが,顎下腺管(Wharton管,以下ワルトン管)が長く,一部に狭窄部位があり,顎下腺の唾液が粘稠であることなどより,顎下腺に圧倒的に多く(90%以上)発生するので,本稿では顎下腺管の口腔内手術について述べる。唾石主成分は燐酸カルシウムで,粟粒大から成人拇指頭大まで大きさは種々である。その発生部位により,1)管内唾石,2)移行部唾石,3)腺内唾石に分類されるが,口腔内からの手術適応となるのは,管内唾石・移行部唾石である。
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