特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科手術マニュアル—私の方法
口腔・咽頭手術
3.扁桃摘出術,アデノイド切除術
横山 道明
1
,
山中 昇
1
1和歌山県立医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.79-83
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901464
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
MacBethの1950年における調査によると,初めて扁桃摘出術(扁摘)が行われたのは1757年であった。しかし,当時の主流は扁摘ではなくて扁桃切除術であり,Physickは扁桃切除器を用いた切除術を試みている。その後,次第に現在の扁桃核出術である摘出術が確立され,安定した臨床結果が得られるようになった。抗生物質が発達した現代でも,習慣性扁桃炎など扁摘の適応疾患は多く,耳鼻咽喉科医にとって扁摘は日常臨床のなかで重要な位置を占めている。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.