特集 頸部腫脹の臨床
II.診断・治療
唾液腺腫脹
唾石症
川端 五十鈴
1
Isuzu Kawabata
1
1東京大学医手学部耳鼻咽喉科
pp.813-818
発行日 1983年10月20日
Published Date 1983/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209677
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.はじめに
唾液腺に結石を生じるいわゆる唾石症は,日常臨床でしばしば遭遇する疾患である。唾石症による頸部腫脹は唾液腺部にほぼ一致してみられ,摂食時の疼痛発作が特徴ある症状である。
諸家の臨床統計から明らかなように,唾石症は顎下腺に多く,耳下腺に少ないので1〜4),この小論においては主として顎下腺唾石症について述べたあと,耳下腺のそれについては簡単にふれておきたい。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.