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特集 副腎皮質ステロイド—どこに注意し,どう使う?
《押さえておきたい知識》
副作用を防ぐためのマネジメント—長期使用後の離脱についても含めて
Side effect management with corticosteroid
中村 潤
1
,
佐藤 浩二郎
1
Jun Nakamura
1
,
Kojiro Sato
1
1自治医科大学内科学講座アレルギー膠原病学部門
キーワード:
ST合剤
,
ステロイド性骨粗鬆症
,
ステロイド離脱
Keyword:
ST合剤
,
ステロイド性骨粗鬆症
,
ステロイド離脱
pp.684-689
発行日 2021年8月20日
Published Date 2021/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202777
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POINT
●副腎皮質ステロイドを一定用量・期間以上使用する場合は,感染症に注意し,特に致死的疾患であるニューモシスチス肺炎の予防にST合剤を使用する。
●骨粗鬆症は特に閉経後女性で高頻度でみられる副作用であり,副腎皮質ステロイド長期使用例では,ビスホスホネート製剤や抗RANKL抗体などでのマネジメントが必要となる。
●耐糖能異常・高血圧症・脂質異常症をはじめとした多くの副腎皮質ステロイド関連の副作用は,生活指導や内科的治療によって予防すること,または増悪を防ぐことができる。
●副腎皮質ステロイドの長期使用後に,発熱,頭痛,食欲不振,筋肉痛,関節痛,ショックなどの副腎不全症状が出現することがあるため,ステロイド減量は慎重に行う。
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