ベッドサイドの看護
長期人工呼吸器離脱患者の看護
二宮 道子
1
,
北島 満子
1
,
坂本 百合子
1
,
角 美紀子
1
,
木村 まきえ
1
,
篠沢 美佐枝
1
1倉敷中央病院ICU病棟
pp.56-60
発行日 1978年1月1日
Published Date 1978/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918301
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はじめに
最近の人工呼吸器の発達は目覚ましく,更にPEE(Positive End-Expratory Pressure),CPAP(Continuous Positive Airway Pressure),IMV(Intermittent Mandatory Ventilation)など新しい換気方法が続々と導入され,重症患者の呼吸管理は急速な進歩を遂げた.それと同時に長期人工呼吸患者が増加するにつれ,状態の改善した患者で人工呼吸器からの離脱(ウイニングと呼ぶ)の開始時期,方法が問題とされるようになってきた1).
我々は17日間の長期人工呼吸後,ウイニングを開始したころより精神障害が発生し,ウイニングの障害となったが,それは一時的で,精神障害の消失とともにウイニングが容易になった事例を経験したので,その事例の報告とあわせて,長期人工呼吸よりウイニングの際の看護について精神的援助を中心として報告する.
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